質問があります!

試験の真っ只中で…

入学、入社、採用、資格などの試験の真っ只中、「質問があります!」と挙手した経験がある方、それを目撃したことがある方、いらっしゃいますか?

開始前のオリエンテーションの時間ではなく、試験時間も半ばを過ぎ、最大のヤマ場を迎えたその時である試験の真っ只中、イメージとしてはそのタイミングです。

そして質問の内容はこのような内容です。

「この設問3ですが訊かれていることがわからないので、もう少し具体的にしてください」

「設問3の解答ですが今のところAかBの二つだと思っています。どちらでしょうか?」

試験を運営している人、周りで成り行きを伺っていた人、その多くがツッコミを…

「そこが設問のポイントでしょ!」「答えを訊いてどうする!」

インバスケット演習の場合も

同じようなツッコミを入れたくなるような解答が実は頻発しています。

「〇〇さんは【中止すべき】と考えているようですが、その理由を教えてください」

「〇〇さんは【お客様はそのように考えているようです】といっていますが、どのお客様ですか?」

「〇〇さんは【ある製品に問題が起きるはず】と指摘していますが、ある製品って何ですか?」

「〇〇」さんは【Bプランを採用したら】と提案していますが、根拠を教えてください」

「〇〇さんは【問題が起きている】と断定していますが、何が問題なのでしょうか」

質問しても全く良いことがありません

試験の真っ只中に設問のポイント、その解答を訊くとツッコミ満載ですが、インバスケット演習でも同様であり、さらに「その理由」「どのお客様」「ある製品」「提案の根拠」「問題の存在」をそのまま訊かれてしまうと、ツッコミだけでなく、バッサリとした評価につながってしまいます…。

その・どの・ある・根拠・存在を考えることができるか否かがインバスケット演習の本質だということを、あらためてご認識してください。

さらに

言うまでもないことですが、皆さんがインバスケット演習の中で誰かに訊ねる指示をしたとしても、メールの返信はありません。

インバスケット演習は日常の仕事と雰囲気は似ていますが、構造が大きく異なるというか全くの別物です。

日常の仕事でのセオリーに低い評価につながるリスクがある…。考え方を大きく変えることがポイントです。