史上最高点をたたき出したインバスケット演習の解答

受講者数3万6852名の中で

アセッサー業界なのか、インバスケット業界なのか、人材アセスメント業界なのか、予備校のアセスメント業界なのか定かではありませんが、このコラムを書いている私、とっても狭い業界の中での担当受講者数マウンティング・イベントにあらためてエントリーします…

ここ数年、公称3万5000名の受講者の方のアウトプットを評価してきたと吹いてきましたが、さてさてとカウントしたところ上記の人数になりましたので、あらためてマウンティングです…

巷では、業界トップクラスのアセスメント業者や高名なアセッサーの大先生が、25万人、5万人、3万名、1万人、6千名など乱れ飛ばしております。ざっくりした人数よりも1名単位のほうが信頼されると思うので、今回は1名単位で受講者の方の人数を記載、公称、そして大袈裟に吹くことにいたしました。これで1か月後、半年後、1年後は細心の注意の中での記載や公称、大袈裟吹きが必要となりそうです。くすっ。

金銀鉄の解答のランキング

みんなのアセスメント・サブスク版では、金の解答・銀の解答・鉄の解答と銘打って、受講者の方の主にインバスケット演習の解答を評価し、これを受講者の皆さんが閲覧できる仕組みを導入しております。受講者の皆さんのご理解とご協力により、2024年5月時点で約150本(ここはざっくり)を掲載できるまで内容が充実してきてます。

しかし一方では、インバスケット演習の個別案件毎に対する金銀鉄の解答の評価なので、受講者の皆さんからは「このインバスケットの解答は全体としてどのような評価になるのか知りたい」といった前向きなご意見を多数、いただいておりました。そこで2024年2月から、ある一つの解答が全体としてどれくらいのレベルなのかを示すガイドライン、つまり「ランキング」といった概念を持ち込み、トータルとして全体として、そのインバスケット演習の解答を「ランキング」として1位~30位の範囲で評価を続けております。

そして大好評の中、約3カ月が経過、ランキングとしてのトータル評価は第8弾(8種類目のインバスケット演習)まで進んでおります。

第7弾目までは

1位~30位とはいっても最高の1位はなかなか登場せず、約3か月間、最高は2位というランキング結果が続いていたのですが、ついにランキング1位が堂々と登場いたしました。このある受講者の方の解答は昨年の夏ごろご提出いただき、そのときに個別案件の評価は終えていたのですが、あらためて第8弾でこのインバスケット演習を取り上げることが決定、1つ1つの解答の精査を進めていたところ、やはり文句なしで、自信をもってランキング1位とさせていただくことになりました!

いよいよ発表です

4月18日の当コラム「金銀鉄を超えるプラチナの解答」では、インバスケット演習の案件部分「まずは届いているメール文」を先にご掲示し、その後、プラチナの解答例を掲載させていただきました。

今回は大人の事情も絡み、インバスケット演習の案件部分「まずは届いているメール文」は省略させていただき、史上最高点をたたき出したインバスケット演習の解答、ランキング1位のある1つの案件の解答のみご覧いただければと…

To:中田さん
CC:三谷さん

案件7を転送します。
本件、以下の通り対応をお願いします。

① まずは即日桝屋さまへ出向き、謝罪と事実確認、原因解明する旨を説明ください。

② 永福町店へ本件について事実確認と原因解明を行ってください。

ポイントは以下です。
・月4回(週1回)の生け込みで生花の鮮度が悪い原因
→このサービス自体が1万円と破格のため、ロス候補の生花を使用していないか?
→永福店の森本さんは「未だこのサービスを利用する方が少ないので」と説明しているようですが、それは鮮度が悪い要因となっておらず、筋違いな説明をしているように思います。

・中野店のお客様なのに永福店からおすすめした理由
→案件8で中田さんが永福店に閉鎖候補店舗の噂話をされて、永福店が中野店の売り上げを上回ると意気込んでいましたが、単純に「中野店のお客様を横取り」しているのではないかと推測しています。
→これが事実である場合、他にも中野店のお客様に声掛けして同じサービスを提案したり、横取りに動いていたりしていないかも確認ください。

③ 上記の確認が取れたら、このサービスの継続可否を以下の論点で中野店・永福町店と協議ください。
・永福町店で今後もこの価格でサービス継続できるのか?
→鮮度やアレンジメントの質を向上させる場合、この価格で収まらない場合、いくらなら収まるのか?
・永福町店で継続が難しい場合、中野店でサービス引き継ぎ可能か?
→可能な場合、同じ価格で鮮度・アレンジメントの質を保持しながら引き継ぎ対応可能なのか、が重要です。

④協議結果をもって、今後の対応について枡屋様へ説明をお願いします。
(上記②でほかのお客様にも同様のサービスを行っている場合も上記の説明をお願いします)

→①~④の結果は2/6までに私へメールで報告してください。

いかがでしょうか。おそらくインバスケット演習のケース部分が隠されているので、この個別案件の解答の良さが「?」の方が多いかもしれません。

また、この個別案件の解答、「③上記の確認が取れたら、このサービスの継続可否を以下の論点で中野店・永福町店と協議ください」の部分は、決断力が低評価になる証拠物件として上げられます。

他、「解決行動(具体的な動き方)の日時指定がやや甘い」「仮説に対する自身の考えの表記がない、もしくは示していない(仮説のままとする傾向がある)」も気になるといえば気になります。つまり解答の中にある「ポイントは以下です」の部分に関心が向かい、それ以外の「指示を出す相手の動き方そのもの」がちょっと雑になったかなといったところでしょうか。

しかし、この個別案件の解答の凄みは、他の案件とのリンクも含め、インバスケット演習の作成者が「ここは気が付かないよね」といった理解・分析などの仕込みをことごとく見つけちゃっているといったところにあります。なので受講者の方も「そこ気が付きました」、つまり「ポイントは以下です」を重点的に分厚く解答したような…。当然、この個別案件の解答以外でも「そこ気が付きました」が頻発、そして、インバスケット演習の作成者が「えっ?そこ?」「そこは仕込みでないけれども、そんな解釈もできるよね」「その解釈からの指示文、依頼文、このチームにとって確かに有益だわ」…

紙面の制約と大人の事情が入り混じり、他の個別案件の解答をご覧いただけないのがとても残念ですが、多くの受講者の方のご参考になればと、今回、ランキング1位の解答の1部をアップさせていただきました。

さてCMです。この6月22日(土)午後13時からの合格セミナー・インバスケット演習④では、この「インバスケット演習の作成者が【ここは気が付かないよね】といった理解・分析などの仕込み」をテーマに皆さんと一緒に確認していきます。

なお、この合格セミナーは「みんなのアセスメント・サブスク版」のeラーニングシステムを使用するため、会員専用とさせていただきます。

よろしければお問合せください…。なんでしょうが、現状、会員様が一気に増加しており、サービス低下の懸念があるので、お申込みへのご対応がなぜか遅れてしまっております…。関係者一同、頑張って対応していきますので不手際含め、諸々ご容赦くださいますようお願い申し上げます。