クレームをいただきました
金銀鉄の解答について
そもそも弊社のサービスは【○○版】が基本なので、時節柄、今回もコラムも短縮版でお願いいたします。
さて、ある受講者の方からクレームをいただきましたのでご紹介させていただきます。
「インバスケット演習は金銀鉄の解答、面談演習も金銀鉄の解答があるのに、グループ討議には金銀鉄の解答がない!」
御説ごもっとも、誠に申し訳ございません。それでは早速、作成にと考えましたが、そもそもグループ討議で金銀鉄の解答?
アセッサーとしての意識では「グループ討議に金銀鉄の解答なんて無くて当然」、一方、受講者の皆さんからしたら「金のグループ討議・銀のグループ討議・鉄のグループ討議は存在して当然」、「その金のグループ討議をさり気なく参考にすることで、自身が昇進昇格アセスメントを受講する際、グループ討議で高い評価を得る」と入れ込んだコメントがあるような気がしてます。
ここで分析的に考えてみたいのですが、受講者の皆さんはどちらを対象に金銀鉄の解答をイメージしているのでしょうか?
グループ討議そのもの? ある受講者の方の発言や動き?
どちらでしょうか?
人材アセスメント業者の書籍や情報サイト、人材アセスメントに参加していた受講者の方の感想では前者についてかなり目にします。一方、みんなのアセスメント・サブスク版の合格セミナーで受講者の方に確認すると圧倒的に後者が該当します。
話の流れからすると、前者のグループ討議そのものについては金銀鉄の解答なんて無くて当然となり、後者の「ある受講者の方の発言や動き」については「金のグループ討議・銀のグループ討議・鉄のグループ討議は存在して当然」となります。
ただし、後者については次のような格言になるでしょうか。
グループ討議の中における金の発言、銀の発言、鉄の発言をアセッサーは識別できないし、識別しようとしていない
これはグループ討議を観察しているアセッサーのアセスメントのスキルが原因ではなく、構造的なところを原因としています。
・ある発言をアセッサーはイマイチ、けれど周囲の反応は肯定的、この事態を瞬間的に解釈し評価することはかなり難しい
・ある発言は感受性の観点からGOOD、一方、自律性の観点からはイマイチ、同じ受講者の続く次の発言は責任感の観点からはGOOD、自律性としても悪くないが受容性の観点からは疑問、このように、ある発言は当てはめるコンピテンシーによって良くも悪くもとなるため、一つの発言をまるっと金銀鉄で評価はできない
グループ討議そのものについても
同じようにグループ討議そのものについても、4名~6名の受講者の方が参加し、多角的なアプローチによって結論が導かれることもあり、その善し悪しをシンプルに論じるには無理があり、そもそも昇進昇格をかけた人材アセスメントでグループ討議の優勝チームを選抜している訳では全くない。そんな中で「グループ討議の結論はこうでなくては」「グループ討議の進め方の基本は」「ベストな結論を導くために必要な思考は」などを叫んでいるアセスメント業者やアセッサーは何だかなと言わざるを…。
ではどうするの?
恒例ですが詳しくはみんなのアセスメント・サブスク版の合格セミナーで体感、実感してくださいの流れですが、多くの受講者の方が忘れちゃってる基本中の基本があります。
発言しましょう。可能な限り
中には50分中で5回の発言の受講者の方、これでは【評価不能】のスタンプが一発で押されます。他の演習についても同様ですが、まずは最低量を確保、次に質を担保、その質のまま量を追求が基本です。
「次に質を担保?」「それって金銀鉄の概念を放り込むってことじゃない?」
鋭い意見をありがとうございます。それこそ続きはみんなのアセスメント・サブスク版の合格セミナーで!