アセッサーは皆さん優秀だから

面談演習に関する企業さんの人事ご担当者のご意見でした

今回のコラムは時節柄、短めでお願いいたします。

「アセッサーは皆さん優秀だから…」とくれば続けてお褒めの言葉かと思いますよね。

ではなくてクレームではないけれど問題提起が本線でした。

こちらの企業さん、働き方改革に引き続き熱心で、その中の一つである「パワハラ」についても改善を図っていく方向が打ち出されていました。

なので、このGW明けに実施した昇進昇格アセスメントの中で、「パワハラについて自己検証ができるような面談演習のケースを用意してほしい」「通常の評価にプラスして【パワハラ気質】【パワハラ傾向】がある受講者を炙り出してほしい」「面談演習では、これまでのケースやアセッサー対応ではなくて、一味、工夫をしてほしい」などのご要望をいただくことになりました。

ま、そんなに難易度が高い話でもないので安請け合い、ご担当者からリハのご要望をいただいたので、在庫にある一般的な面談演習のケースを提示して、あらためてオンラインであるアセッサーがリハを実施しました。

何回かこのケースでロールプレイを実施したところ、このご担当者からの一言が、題名にあるものでした。

「アセッサーは皆さん優秀だから」

ご意見としては以下となります。

・そもそもこのケースの中の部下は問題行動をしているけど、基本的に能力はある程度高く、本質的には筋が通った行動をしている。

・そして部下を演じるアセッサーは皆さん優秀だから、上司役の受講者を反対に理で詰めたり、徹底的に追い込んだり、そんな中でパワハラ的な対応ができる受講者は、気質や傾向があるない以前に一定水準の能力があるってことが前提、今回はそれに関係なく、部下や外部スタッフ、あるいは比較して立場や能力を下とみなした場合にパワハラをするしないを気質や傾向として把握したいので、ケースの内容を変えていただくとともに、お芝居ではなく、本当に訳のわからないことをいっている部下、自分の立場や能力を弁えず意識高く素っ頓狂なことを感情的に喚きたてる部下、これをアセッサーにきちんとやっていただきたい。

・そうすることによって、はじめて受講者のパワハラ気質やパワハラ傾向が明らかになるはず

思い当たることばかりでした

そうですよね。やはりアセッサーって上司役の受講者を凹ませる、逆に説得する、言い負けないようにするがベースにあるので、受講者の方を上回るよう頑張っています。そんなアセッサーに強圧的に強権的にアプローチをする受講者の方、確かにパワハラ以前の何かが問われますよね。

そこで、新しい構造の面談演習のケーススタディを用意し、担当するアセッサーと入念に打ち合わせ、このケーススタディの意味意図を踏まえ、本当に訳がわかんないことを声高く主張する部下を演じることに成功しました。

「あ、この部下って本当にムカつくな!」「この部下、本当におかしいんじゃない?」「この部下、こんな単純な理屈がわかんないの?」「この部下、本当にキライ、顔見たくないし話を続けたくない…」

担当アセッサーは演技ではなく、本当に不思議な可笑しな不条理な面倒な呆れかえる部下で対応、結果的に通常のアセスメントと比べて評価に時間がかかったり、パワハラに関係しないであろうコンピテンシーの評価がし辛かったりしたものの、企業のご担当者の要請にお応えすることができたと自画自賛しております…

最後にCMです

みんなのアセスメント・サブスク版では面談演習の合格セミナーが人気コンテンツであり、その中で発信している面談演習のコツは、今回のコラムの内容から少々、距離がありますが、それでも面談演習の本質や構造を三次元的に捉え、受講者の皆さんとリハーサルを繰り返し実施しております。

また、今回のコラムで登場した「あ、この部下って本当にムカつくな!」「この部下、本当におかしいんじゃない?」「この部下、こんな単純な理屈がわかんないの?」「この部下、本当にキライ、顔見たくないし話を続けたくない…」のケーススタディ、そしてこのケースを使った受講者の皆さんと担当アセッサーの面談内容が閲覧できる「金の解答・銀の解答・鉄の解答【面談演習編】」も絶賛公開中です。

ここ最近、会員様数が一気に増加する中、ご対応のレベルが低下していると絶賛悪評中ですが、怖いもの見たさと新しもの見たさでご参加いただければ幸いです。

もう一つ最後に

このコラムを読んだ受講者の方、「あれ?GW明けに受けた研修って、ここに書かれた研修じゃない?」

いいえ違います。違いますのでご安心ください。

このコラムを読んだご担当者の方、「え?ここまで書くって聞いてなかったけど?」

ま、そこはお互い様ということで、今後ともよろしくお願いいたします。