探しものは傘ですか?

あるあるネタとして

仕事のデスク周りでも、家庭の書斎周りでも、家族とのリビング周りでも「スマホがない」「キーホルダーがない」「爪切りがない(?)」など、探し物は何ですか状態になること皆さんも多いかと思います。

そんなときのミラクルな呪文は?

周りの部下に偉そうに、周りの家族に当たり前のように、周りはいないけど独り言として…

「スマホどこいった?」「キーホルダーどこにあるかしらない?」「爪切り見なかった?」

すると不思議なことに出てくるんですよね。手帳の下からスマホ、バッグの底からキーホルダー、ティッシュボックスの下から爪切りと以前カットした爪の残骸。

「あー見つかってよかった」と一安心のあなた。けど、周りからは「ちゃんと探せよ」「探してから聞いてね」と呆れられていますよね。間違いなく。そして毎度毎度。

インバスケット演習でも同じ

このミラクルな呪文、インバスケット演習でも受講者の皆さんはかなり活用されています。

・新入社員の受け入れ人数について上が聞いてきたけど何人にするのかな?

・売上がかなり下がっているけど何が原因かな?

・部下が辞めたいっていってるけど何でだろう?

このミラクルな呪文、独り言としてであれば有効ですね。いわゆる問題意識なので。

ただ、最低の評価に結び付く危険性があるのが、周りの部下に偉そうに聞いちゃう指示。

「スマホどこいった?」「キーホルダーどこにあるかしらない?」「爪切り見なかった?」

違った…、「何人にする?」「何が原因?」「何でだろう?」

探し物にはミラクルな呪文ですがインバスケット演習の中ではデビルの呪文になります…。

世代論の一つとして

このインバスケット演習の中でのデビルの呪文、「すぐ聞く」「探さずに聞く」「偉そうに聞く」「当然の権利のように聞く」「アレとかソレとかで聞く」「聞いたけど『知りません』『見かけてないです』と返ってくると不思議と怒り出す」って、階層が上、例えば部長や本部長クラスの人材アセスメントのインバスケット演習で頻繁に見かけます。

そして若い世代、サブリーダーや主査・主任クラスの人材アセスメントのインバスケット演習ではあまり見かけないんですよね。

ハイ、当たり前のようにですが、部長や本部長クラスの評価スコアは低く、サブリーダーや主査・主任クラスの評価スコアのほうが高くなります。

ま、現実を踏まえると、部長や本部長クラスは下にあれこれ聞くだけの仕事が多く、反対にサブリーダーや主査・主任クラスが手足や頭、ネットワーク、時間を活用して答えを出したり、形にしたりしている訳なので人材アセスメントの評価はこうなってしまうのかなと…。

アドバイスです

傘がないとあの人に会えないと嘆く前に、傘がないと部下や家族に聞く前に、

手帳の下やバッグの底を這いつくばって探しましょう。

探すのをやめてしまうと傘は見つかってもインバスケット演習の評価は低いまま。

自分で探しましょう。必ず金の解答が見つかるはずです。