いつまでたってもインバスケットが遅い…

会員数が一気に増加中

いよいよ人材アセスメントのシーズン、受講者の皆さんの学習意欲も一気に高まりつつあります。そのあおり(?)を受けて弊社でも会員数が一気に増加中、合格セミナーやeラーニングも盛況中です。

そこで多くの受講者の皆さんから数多くのご質問をいただく中、最近、特に多いのが「インバスケット演習に時間がかかり過ぎる…」といった悩み、そして「どうすればもっと短時間で対応することが可能ですか?」といった質問です。

インバスケットが遅い理由

対応策を考える前には原因からとお悩みを詳しく伺うといくつかが浮かび上がってきます。

・とにかく文章を読むスピードが遅い?

・読み進めていくと関連するキーワードが後から出てきて前に戻って…

・この問題は難しいなと悩んでいると時間が足らなくなる

・最近、手書きで何かを書くという機会がないので…

このように受講者の皆さんのお悩みは千差万別ですが、お伺いしても原因分析には限界があるので、違った観点から処方箋を考えていきましょう。

まず、受講者の皆さんとインバスケットにご一緒していると気になるところがあります。

「何を目的にケーススタディを読んでますか?」

つまり目的が曖昧なままケーススタディを読んでいる方が多いということです。

おそらく受講者の皆さんは「インバスケットを解答するためです」とおっしゃると思いますが、あまりにも漠然としているような…。

せめて分解しましょう。

・26案件の概要を把握するため

・関連性を捕まえるため

・案件毎の難易度をイメージするため

・この2時間30分で解答すべき案件を決めるため

このように目的を明確にして「読む」ことを決定すれば「読み方」も必然的に決まってきます。

インバスケットが遅いとお悩みの受講者の皆さんは、この「読む」を漠然と捉えていることが多く、また、解答を考えたり、解答を書いたりを混同されている気がします。

遅いのは「読む」「考える」「書く(デジタル含む)」のどこなのかを明確にしてから悩みましょう。

インバスケットを考えるのが遅い理由

考えるのが遅い理由?

その道の専門家ではないので理由は分かりませんが、2時間30分で案件の解答数や解答量が少ない方の共通項として以下が挙げられます。

・正解を追求する

・良い内容の解答を考える

これはその方のインバスケットのアウトプット、その方のお話、その方の他の演習での特徴を含めて捉えたものなので信憑性は高いかなと考えております。

ただ、「正解を追求する」「良い内容の解答を考える」を目的にインバスケットの解答数や解答量が少なくなっていては二重の意味で本末転倒です。

一重の意味ではタイパが悪い、もう一重の意味ではインバスケットで「正解」や「良い内容」は逃げ水のようなものだからです。だって日常の仕事の中でも正解や良い内容って曖昧であったり、相対的であったりでしょう?

ましてインバスケットなんてケーススタディな訳で、緩い状況設定のたかだかファンタジー、そこで日常の仕事の中でも論じることが難しい「正解」「良い内容」なんて、逃げ水どころかそこらの水溜まりレベルです。

水溜まりに足を取られてインバスケットで失敗するつもり?

ときどきインバスケットを過大評価している方をお見掛けします。

・能力開発の魔法のツール?

・効率的に仕事を進めるためのポイントが身に付く教材?

全く方向性が違います。あくまで受講者の皆さんの考える力を評価するためのツールであり、あるインバスケットのある案件に絶体的な高価値の信頼性が高い解答は存在しません。

なので大人の受講者の皆さんは割り切ってインバスケットの解答を考えましょう。

それも迅速に。

一方、どのような解答でもOKといった訳では当然、ありません。

評価が高くなる可能性が高い解答を作る

正解でもなく、良い内容でもなくなので、人材アセスメントの場面で受講者の皆さんの考える力を評価するために実施されるインバスケット、ここに焦点をあてて解答すべきが必然となります。

一方、「評価が高くなる可能性が高い解答」でも曖昧な気がします。

そこで以下をあらためて推奨します。

・果断性が高く映るように解答する

・理解力が高い印象を与える解答を創作する

・分析力が確かだねとアセッサーが誤解する解答を捏造する

・創造力が高く映る解答を記憶して再現する

誤解を与えてしまうような提案ですが、分かっていただける受講者の皆さん、そして映える解答、好印象の解答、プラスの誤解を与える解答、記憶して再現したくなる解答に興味がある受講者の皆さんは、弊社サービスをご活用ください。

インバスケットを書くのが遅い方へ

インバスケット演習の千本ノックが効果的です。