グループ討議お疲れさまでした

本日は合格セミナーを開催しました。

テーマはグループ討議、内容はポイント解説とグループ討議の実践、そして受講者の皆さん同士のフィードバックです。

皆さん楽しそうに張り切って討議に臨まれており、相互フィードバックも意義ある内容が多かったように感じました。

ただ、いくつか気になったことがありましたので共有化をさせていただきます。

自分が何者か?

グループ討議はテーマが事前に配布されます。多くは「あなたは○〇会社のプロジェクトチームのメンバーです」「あなたは✕✕会社の課長であり、今回は社長直轄の研究会に参加するメンバーを決定します」など、会社というか所属というかが設定されています。

今回だけでなく、この付与された役割を忘れてる? 意識していない? といった疑問が湧く討議になりやすい傾向があります。

・自社の事業はこうですよね

・自社の状況はこうですよね

このようなことは当然、与件シートには書かれていませんが、事業の現状などを指して「では事業の現状についてどうなっているか設定しましょうか」とするのか「では事業の現状について意識合わせをしましょうか」とするのか、これは与える印象が大きく異なります。

前者は「第三者がある企業のある事業について議論をしている」

後者は「その企業の社員がある事業について議論をしている」

大した違いがないようですが、傾向として前者はフワフワしたトピック議論に陥りやすくなります。

所与の役割設定について、その中の一員として議論をするといった命題は、情報量も少なく、中に入り込みづらい現実もありますが、自分だけでも後者の観点から議論に臨むと意見のキレは確かに上がってきます。

ただ、それを他の参加者に伝えたり、賛同を集めたりすること、また難しいという現実もありますよね…。

この付近を周囲に示し、賛同を集めることができれば、あなたの評価は一気にアップします。

個別情報か共通情報か?

グループ討議で配布される情報は「個別情報」か「共通情報」かに区分されます。

みんなのアセスメントでは「共通情報」を推していますが、企業のお客様からは「個別情報でお願いします」をいただくことが多いです。

なぜ「共通情報」を推しているのか?

それはグループ討議のスタートに行われる「個別情報の共有化や対する自己見解の提示」の所要時間に対する問題意識からです。

10分~15分、場合によっては20分、個別情報を説明したり、読み上げたりする場面から、評価のための有益な情報はあまり上がってこない現実があり、評価サイドからは「コスパが悪い場面」との声が上がっています。

この付近もグループ討議の開始直後に(個別情報だった場合)、情報の共有化を効率的に進めるためのガイドラインを提案したり、自分自身が情報の共有化の窓口(キーパーソン)として活躍したり、その説明能力と図々しさ、そして上がってくる反論を打ち破るだけの説得力と押し切るパワーがあれば、もう合格間違いなしと言えますね!

フワフワした時間配分を提案するよりも効果的かと思います。