合格率は90%越え?
みんなのアセスメント・サブスク版の合格率は?
師走ですね。「師」なんておこがましいですが、受講者の皆さんと同様に弊社もこの季節はバタバタです。時節柄と内容柄あっさりしたコラムとなることをご容赦ください。
さて、今回のテーマは「合格率」です。
みんなのアセスメント・サブスク版でも「合格セミナー」や「予備校のアセスメント」と銘打ったサービスを実施している手前、この合格率については進学塾や予備校と同様に論じたり、売りにしたりすべきなんでしょうが、軽視してきた経緯があります。
だって合格率の測定って難しいから…
合格者を受講者数で割るだけで計算可能なので、例えば御社の昇進昇格アセスメントであれば、人事サイドはこの数値を握っているはずですが、御社の昇進昇格アセスメントの場合ですら運営サイド、つまり人材アセスメント業者は合格率の把握は困難です。
建前上というか常識の範囲であれば、人材アセスメント業者は評定表、つまり全受講者の方の評価スコアは握れていますが、その評定表を人事サイドに提出した後、どのラインで合否を分けるのかについては知らされておりません。建前上は。ただ、その企業さんで昇進昇格アセスメントを初めて実施する場合、あるいはリプレイスがかかった形で昇進昇格アセスメントを実施する場合においては、人材アセスメント業者サイドから人事サイドに「このラインが合否としていけるのではないでしょうか」と提案することが多いです。
なので、継続案件の場合、人材アセスメント業者サイドとしては評定表の提出前、「当年度は合格率が低いな…」「なんでだろう…」といった観点から背景を分析したり、あらためて受講者の方のアウトプットを再確認したり、アセッサーと再度打合せしたり、人事サイドに説明できるだけのロジックを組み立てます。また、事前に人事のご担当者に観測気球を上げて裏付け情報を仕入れたり。
そんなこんなで企業さんで昇進昇格アセスメントを担当・実施する場合、合格率をテーマにすると、運営サイドである人材アセスメント業者は、強いていえば脇役に位置づけられるかと…。
また、昇進昇格アセスメントの実施後、役員面接があったり、人事部面談があったりすることも多く、昇進昇格アセスメントの合格率と昇進昇格しました合格率は同じレベルで語ることができません。
進学塾や予備校の合格率?
この付近について非当事者が語ると闇に触るようで控えますが、勝手なイメージで「合格率ではなく合格者数」を前面に出しているような気がします。
特に大手の場合、構造的に合格者数の方が大きい数字になり易く、また、合格率を用いると分母の定義が悩ましくといった事情があるのかも…。
さて、このように合格率を考えていくと、「合格」をジョブとしている進学塾や予備校でさえ、その実績をどのように扱うか、どのように数値化・言語化するかご苦労されている訳で、みんなのアセスメント・サブスク版ごときが、合格の実績や数値化・言語化なんて、とてもとてもが現実となっています。
受講者の皆さんからご質問が増えているのは?
ここのところ1ヶ月、この合格率についてのご質問が増えてきています。みんなのアセスメント・サブスク版を開始してから約1年10ヶ月、なぜこのタイミングなのかは不明ですが、家庭教師サービスやインバスケット演習の添削を始めたことによって、受講者の方が受験勉強に励まれた若き日々を思い出され、その想起で合格率や合格者数が気になっているのかなと無理に結論づけました…。
そしてこのお問合せへのお答えは予想通り「合格率や合格者数は測定しておりません」に着地します。
だって、お申込みの段階で、受講者の方の個人情報を全くお預かりしない弊社ですから、御社の昇進昇格アセスメントで合格したのかしないのかなんて、こちらからはアプローチをしておらず、合格率の分子ですら把握できかねない状況です。
一方、受講者の方から「合格しました」とサクラサクのご連絡は数多くいただきます。どうでしょう。体感的にですが、合格セミナーや予備校のアセスメントでご一緒している受講者の方であれば、90%は楽に超えてくるのでは。
なぜこの合格率を誇らないの?
恰好つけての考えですが、この合格率的なものですが、巷の進学塾や予備校と違って(?)受講者の方の能力アップ、仕事をする力の促進、マネジメントスキルの伸長に弊社のサービスが貢献しているとは思っておりません。
もともと、弊社がこのサービスを開始したときの思いは、「受講者の方に昇進昇格アセスメント、人材アセスメントに関する正しい情報を正しく伝える」といったものでした。今更ながらですが、昇進昇格アセスメントや人材アセスメントはブラックボックスであり、一部では受講者の皆さんを不幸に導く都市伝説的なものが蔓延し、「当然の力をお持ちの受講者の方が本来の力を発揮できずに苦しい思いをしている」、それを何とかしたいにありました。
なので、イメージしやすく合格セミナー、予備校のアセスメント、家庭教師や添削と銘打ってはいるものの、本質的には進学塾や予備校のメイン的なジョブである「能力開発」ではなく、進学塾や予備校のサブ的なジョブである「受験に関する情報提供」と「現状レベルの把握」がみんなのアセスメント・サブスク版のメインとしてのジョブなのかと…。
・インバスケット演習ってそこがポイントなんだ!
・面談演習でそれをやってはマズかったのか…
・方針立案演習ではそれが問われているのか
このように各演習、各コンピテンシーの本当のこと、評価の現実、多くの受講者の方が勘違いしているところなど含め、これからも昇進昇格アセスメント、人材アセスメントの情報提供を頑張って進めていく所存です。受講者の皆さんはこの情報などをご活用いただき、本質的なところをご理解いただいた上で御社の昇進昇格アセスメントに臨んでいただけますと幸いです。
なお、「現状レベルの把握」につきましても、みんなのアセスメント・サブスク版の各サービスでお一人お一人について適うかと存じます。こちらも是非、ご活用ください。