グループ討議で何を争っているのか?

そして何を協力しあっているのか?

グループ討議で見える“争い”と“協力”の本質

人材アセスメントでのグループ討議は単なる意見交換の場ではありません。

参加者は一見、議論の中で意見をぶつけ合い、時には口論のように見えることもありますが、その裏では評価者が意図的に観察している資質やコンピテンシーが明確に存在します。

争っているもの

グループ討議で「争い」として現れる行動には、次のような本質があります。

・意思決定の優先順位や方向性

「どの案を採用するか」「どの方針を優先するか」について意見が衝突します。部下役のように振る舞うアセッサーは、受講者の判断軸や優先度の設定を注意深く見ています。

・価値観や評価基準

成果重視かリスク回避か、短期か長期かなど、参加者の基準の違いがぶつかります。ここでの争いは単なる意見の違いではなく、思考力・判断力・優先度付けの資質を測る材料です。

・影響力や立場の主張

誰の意見が採用されるか、誰がリーダーシップを取るかを巡る駆け引き。微妙な発言順序や言葉の選び方で、評価が変わる瞬間が多数あります。

協力しあっているもの

同時に、グループ討議は協力が前提です。高評価を得るチームでは、次のような協力が自然に見られます。

・情報の共有

個々の知見やデータを出し合い、全体理解を深める。情報の提示の仕方(簡潔かつ要点を押さえているか)も評価ポイントになります。

・アイデアの補完

他者の意見を受け、自分の案を調整・改善。ここで「自分の案を押し通す」のではなく「意見を組み合わせる」姿勢が重要です。

・合意形成

衝突を調整し、最終的に全員が納得できる結論に近づける。協力して答えを導くプロセス自体が、リーダーシップ・調整力・協働力の評価対象となります。

まとめ

争いは単なる衝突ではなく、意思決定の優先順位・価値観・影響力の差を明確化するプロセスであり、協力は単なる譲歩ではなく、情報・アイデア・結論を融合させるプロセスで、グループ討議は「争いと協力が同時進行する場」です。高評価を得る受講者は、表面的な衝突に巻き込まれつつも、瞬間的に全体の方向性を意識し、情報を補完・融合させる行動が自然にできています。これを踏まえて、皆さん、グループ討議で高い評価を目指しましょう。

さて、ここまでのコラムはAIを使って書いたもので…

賢明な受講者の皆さんからすれば、ツッコミどころ満載の都市伝説的な内容で首をかしげられていたのでは?

なぜ今回、このようにイントロで飛ばした内容にしたのかですが、グループ討議にしろ面談演習にしろインバスケット演習にしろ、そこらにはこの程度の内容のクリエイティブが散らばっていることに対し、注意を促す意図があったからです。

真面目な受講者の皆さんほど、この水準の情報を真に受けてしまうことが少なくありません。その結果、弊社にご質問いただいた際に説明に苦慮するケースもあります。また、弊社との接点がないまま社内アセスメントに臨まれた方についても、後日の相談やフィードバックの場で「誤った情報を信じたまま受講し、不本意な結果となった」と伺うことがあり、非常に残念に思います。

このような警鐘はこれまでも、そしてこれからも発信し続けてまいります。ぜひ当コラムを参考にしていただければ幸いです。
それでは、ようやく本題に戻り、「グループ討議で何を争い、何を協力し合っているのか」について説明を進めてまいります。

グループ討議で争うものは「タイプ」「プラスの持ち味」

グループ討議の中で、意見や利害を真正面から戦わせる必要は一切ありません。そもそも人材アセスメントにおけるグループ討議はディベートの場ではなく、命題に対する勝ち抜き戦や勝者の選抜が目的でもありません。

本質的には、受講者の方の対人面や資質面といったコンピテンシーを把握・評価するための疑似的な議論の場にすぎないのです。どのような結論に至ろうと、あるいは誰かが利益を独り占めしたとしても(競争タイプのケーススタディの場合)、それがそのまま高い評価を保証することは決してありません。

では、「タイプ」や「プラスの持ち味」を争うとは、具体的にどのような意味なのでしょうか?

大きく分けると、グループ討議では受講者の方は以下の4タイプに位置付けられます。

 ・「がんがん行こうぜ」

 ・ムードメーカー

 ・仲良し

 ・一言居士

アセッサーは、この大まかな分類を入り口としてさらに分析を進め、グループ討議での評価につなげていきます。そして、この分析と評価の先にあるのが、受講者の皆さんにとって非常に重要な要素です。

それは、各タイプに応じて高い評価につながりやすいコンピテンシーです。たとえば、「ムードメーカー」タイプに分類される受講者の方は、チームビルディングや人材活性化力の高さが評価に直結しやすくなります。

具体例で考えてみましょう。5名のグループ討議で「ムードメーカー」が1名、「仲良し」が2名、「一言居士」が2名であれば、そのムードメーカーの方は比較的容易にチームビルディングや人材活性化力で高評価を得ることが可能です。しかし、「ムードメーカー」が4名、「一言居士」が1名の場合、同じ高評価を得ることは簡単ではありません。

こうした状況で、「自分はもともとムードメーカータイプだから、この役割の王座は譲れない」という意識が生まれます。このガッツこそが、グループ討議における「何かを争う」という文脈につながるのです。

いかがでしょう。ここでご理解いただきたいのは、グループ討議で争う対象は意見や利害そのものではなく、人材アセスメントの本質である「高い評価につながる可能性のあるタイプ」における「王座」であるということです。

「仲良しというタイプの中での王座」「一言居士というタイプの中での王座」、それぞれ受講者の方はご自身のタイプに合わせて、その中での王座を目指すことを目的にグループ討議に臨まれることを推奨します。

グループ討議で協力すべきものは?

最後にもう一点、「協力すべきもの」についても触れたいところですが、時間の制約に加え、みんなのアセスメント・サブスク版の受講者の方々からの怨嗟の声――「無料で情報をばらまくんじゃない」――が聞こえてきましたので、今回はここで終了とさせていただきます。

なお、グループ討議における争いと協力の本質については、みんなのアセスメント・サブスク版の中での合格セミナーでさらに詳しく、そして実践していただけます。興味のある方は、ぜひそちらもご活用ください。