人材アセスメントと人事評価の違い

人材アセスメントと人事評価の大きな違いは「社内で評価を実施するか否か」にあります。一般的に、人事評価は受講者(被評価者)を上司が評価しますが、人材アセスメントは企業さんから依頼を受けた私たちコンサルティングファームが受講者を評価します。

また、評価の対象、つまり何を観察して評価を行うのかも異なっており、人事評価では「業務上の成果」「業務への取り組みプロセス」を対象としているのに対し、人材アセスメントは「コンピテンシー(マネジメント能力)」を対象に評価します。

人事評価の場合、業務上の成果、例えば個人の売上高、生産性指数など定量的な成果を対象とする場合、一定の公平性が保たれるものの、定量的な成果がない業務の場合には、評価の公平性が損なわれます。また、業務への取り組みプロセス、例えば「真面目に業務に取り組んでいる」「自発的に改善に取り組んでいる」などの項目で評価する場合、どうしても感覚的になりやすく、また、評価者の評価基準も異なる可能性が高く、公平性が損なわれることになります。

​このように、人事評価に比較すると、第三者が受講者の演習上でのアウトプットを評価する仕組みは、その公平性といった観点では、大きく有利な位置にあるといっても過言ではないことがよくわかります。